特集記事

出張授業「脱炭素王に君はなる!?」
― 株式会社シグマクシス プリンシパル 前田雄大氏 ―

2023/3/24

プロフィール:2007年、東京大学経済学部卒、外務省入省。2017年から気候変動を担当し、G20大阪サミットの成功への貢献や日本の脱炭素に関わる各種国家戦略の調整を担当。2020年より脱炭素フィールドへ活動の主力を置き、プレジデント・オンラインはじめ多数寄稿を行うほか、書籍「60分でわかる! カーボンニュートラル 超入門」を執筆。また、自ら発信者として脱炭素メディアの「GXチャンネル」(YouTubeチャンネル)を運営し、脱炭素情報を日々発信している。
2022年より株式会社シグマクシスにプリンシパルとして参画し、企業の脱炭素支援などを手掛ける。また、みなかみ町を含め複数の自治体のアドバイザーとして地域脱炭素もサポートしている。

●前田雄大氏からのコメント(授業のねらいとポイント)
 気候変動やエネルギー、脱炭素といったテーマはともすれば専門的で、ニュースで目にすることはあっても自分の身近なテーマとは感じづらいものです。私は日々、幅広い層に対して、このテーマを説明してきていますが、例えば、こうしたテーマに近しいビジネスセクターの方に説明をするときでも、テーマと受け手の方々の実感値の間の距離を埋めるのに苦労をします。
子供たちであれば、なおさら、その距離は離れているので、関心がもてず、内容を消化することも難しくなるかと思います。

 ただ、実際には、気候変動や脱炭素といったテーマは、私たちの身近なところに影響を及ぼしています。そして、今回の講義でも触れたエネルギーに関しては、もはやエネルギーがないという状況を作ることの方が難しいくらい、日常にエネルギーの接点があふれています。

 子供たちが日常で触れるものにこれらのテーマの接点があれば、そこを起点に説明をしてあげると、子供たちにとっても、『どこかで起きている出来事』ではなく、自分たちに関係することとして自分事化ができ、その瞬間、テーマの咀嚼が始まると私は考えています。
今回の講義でも、できる限り、子供たちが接点を持っている出来事から入り、そして、それがニュースになっている事象につながっていく、その過程も説明してあげるということを意識して講義をいたしました。

 また、このテーマで意識をしたもう一つのことが、脱炭素は面白い、ということです。気候変動対策というどちらかというと起きている現象に対する阻止の要素が強いように思われがちですが、脱炭素の分野で起きているイノベーションは、社会を便利にしていくものも非常に多く、それらの組み合わせによって、今後の社会が新たに形成をされていきます。
こうした未来創造的な側面をぜひ子供たちには感じてもらいたいと考えていて、そして好奇心をもって、自分だったらこんなことをするのにな、というような夢をかきたて、学びのプロセスを楽しむ、そんな授業をぜひ先生方にはしていただけたら嬉しいです。

「前田雄大のYouTubeチャンネル”GXチャンネル”はこちら
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info@minakamisoul.com

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