目に見えない価値を
想像する力
朝起きて、冷蔵庫から食材を取り出し、
フライパンや炊飯器で料理を作り、テレビを見ながら朝食。
猛暑が続く夏日でも部屋の中は心地よく、
スマホで友人とやり取りをしつつ、今日のスケジュールを確認する。
エネルギーは、それ自体目に見えないものでありながら、
日々の暮らしを支える必要不可欠なものです。
そしてその身近なエネルギーの仕組みや背景を私たちはどこまで理解し、
想像して使っているでしょうか。
持続可能な社会の実現に
向けて
避けては通れない
エネルギー問題
「エネルギー」は誰もが生活や事業運営に必要な存在であるため、
同時に持続可能な社会の実現にも避けては通れないテーマです。
エネルギーの安定供給、温室効果ガスの排出抑制、
S+3Eを意識したエネルギーミックス、さらなる省エネの推進など
この生活を支えるエネルギーは様々な問題を抱えていると同時に、
正しい知識と、思考、行動が必要です。
持続可能な社会の実現の
ために
教員や企業・団体が
集い、
考え、行動する
ベースキャンプに
しかし、学校現場では「エネルギー」は「大切だけど、難しい」
と思っている方が多いのも事実ではないでしょうか。
このサイトではそんな「エネルギー」という
身近で大切でちょっと難しい学習テーマを
多くの教員の方々にとって
わかりやすく扱えるような教材をご用意しています。
そして、持続可能な社会の実現に取り組む
すべての小中学校の教員や事業者の方々と一緒に
小中学校でのエネルギー学習の実践ノウハウを集め、
また、より使いやすいサイトになるようフィードバックをいただければと思います。
エネルギーについて考えることが
「難しい」から「楽しい」「かっこいい」「当たり前」になる社会を
一緒に目指していきましょう。
エネルギー教育を通じて
「持続可能な社会」
の創り手を育成する
エネルギー教育は、「持続可能な社会の構築を目指し、
エネルギー・環境に関わる諸活動を通してエネルギー・環境問題に関する
理解を深めるとともに技能を身につけ、その解決に向けて課題意識を醸成し、
成長や発達に応じて、主体的かつ適切に判断し、行動できる資質や能力を養う」※¹
ことを目標としています。
エネルギー教育は、持続可能な開発のための教育の一環として重要な位置付
けにあり、未来を創る教育といえます。
※1 エネルギー環境教育ガイドライン2013(新・エネルギー環境教育情報センター)
持続可能な社会の実現に向けて
エネルギー教育で重要な4つの視点
日本のエネルギー自給率は2019 年で12.1% であり、ほとんどを海外からの
輸入に依存しています。使用されているエネルギー源についても、輸入依存度・
発電コスト・二酸化炭素排出量等の観点から、それぞれの長所と短所を
理解しておく必要があります。
また、地球温暖化の問題は、エネルギー問題という見方もでき、日本の温室効
果ガスの9 割がエネルギー利用によって排出される二酸化炭素となっています。
持続可能な開発目標(SDGs)の内、エネルギー教育の目標7 は「エネルギー」
に関わっており、次世代の社会を担う子どもたちへの重要性が
明らかになっています。
エネルギー自給率の低い日本にとって、
①エネルギーの安定的供給の確保
②地球温暖化とエネルギー問題
③多様なエネルギー源とその特徴
④省エネルギーに向けた取り組み
この4つが、エネルギー教育における重要な視点となります。
持続可能な社会を実現する資質、
能力の育成
エネルギー教育で社会との関わりを学ぶ
エネルギーに関する知識や概念は、社会と相互に深く関連しており、エネルギー教育を学ぶ過程で、
社会生活の中でそれらを活かしていくための資質・能力を身につけていきます。
エネルギー教育が扱う内容は、科学的、技術的、経済的、国際的など、広範囲かつ多岐に
わたるとともに、専門な学びが必要になります。そのためエネルギー関係機関や企業の協力、
産業界との関わりがこれまで以上に重要になってきます。
子ども同士、家族、地域の人など様々なステークホルダーと関わり、
自主的な調べ学習や対話をしながら、自己の考えを深めていくことで、
エネルギー問題の解決に向けた方策を児童・生徒たちが構想できることがエネルギー教育の目指すゴールです。
持続可能な社会を実現する
資質、能力の育成
エネルギー教育から、
社会に開かれた教育課程を実現する
エネルギーの安定供給の確保
エネルギー資源小国
エネルギーを大量消費しながら日本は経済発展を遂げ、豊かで快適な暮らしを享受してきた。しかし日本はエネルギー資源に乏しく、そのほとんどを海外からの輸入に依存しており、エネルギー自給率は2017年9.6%であること、中国やインドを始めとする新興国の経済成長に伴うエネルギー需要の増加などにより、世界のエネルギー需給は逼迫してきていることを理解できるようにする。
このような状況下において、日本として、社会を持続させるために必要な量のエネルギーを経済的に見合う価格で安定的に供給するための方策を社会的、科学・技術的な観点から考察できるようになることを目指す。
地球温暖化問題とエネルギー問題
化石燃料の大量消費と二酸化炭素の排出
持続可能な社会構築にあたっての課題の一つが地球温暖化であり、その原因の一つとして温室効果ガスである二酸化炭素濃度の上昇があるといわれている。日本が排出している温室効果ガスの約9割がエネルギー起源の二酸化炭素であり、この排出抑制が温暖化対策に当たっては重要と考えられる。
この問題に向き合うに当たって、エネルギーの利用という切り口からどのような社会的、科学・技術的な方策があるか、考察できるようになることを目指す。
多様なエネルギー源とその特徴
エネルギー源のメリット・デメリット、S+3E、エネルギーミックス
現在使用されているエネルギー源には石油・天然ガス・石炭といった化石燃料、原子力・再生可能エネルギーといった非化石エネルギーがあるが、それぞれには特徴があり、たとえば輸入依存度・発電コスト・二酸化炭素排出量等の観点から、メリット・デメリットがあることを理解させる。
その上で「安全性」を大前提にエネルギーの「安定供給」「経済効率」「環境負荷低減」という3つのバランスを考慮しながら、エネルギーミックスを考える事が重要であることを理解する。
さらに将来的には科学・技術による持続可能な新しい社会システムの構築について、中・長期的な視野で考察できるようになることを目指す。
省エネルギーに向けた取組
省エネの更なる推進
日本は石油ショック以降、省エネの進展や産業構造の変化などにより産業部門ではエネルギー消費はほとんど増えていないが、家庭やオフィスの民生部門や、運輸部門ではエネルギー消費が大きく増加していること、日本のみならず、世界規模でエネルギー消費は急激に増加していることを認識させ、持続可能な社会の構築のためには、エネルギーの消費を改善していくことが必要であることを理解させる。
その上で、我が国の、そして世界のエネルギー消費を改善していくために、私たち一人一人が暮らしの中で何を行うべきか、また既存技術や革新技術を社会としてどのように活用すべきか、そして日本は世界に対してどのような貢献ができるかを考察し、行動できるようになることを目指す。
ポイント1
最適な授業コンテンツが
見つかる検索機能
学年、教科、単元、人気キーワードなど様々な角度からの検索ができ、どんな人のニーズにも沿ったコンテンツをタイムリーに提供。
ポイント2
わかりやすくて
すぐ使える教材!
授業の導入で使えるようなゲームや動画コンテンツや、学習指導要領との関連を明示した教材コンテンツがあり教科授業でも即実践可能。
ポイント3
スペシャル探究授業
コンテンツも掲載
ゲーム・動画など楽しみながら学びを深められ、授業の補助教材としても活用できる探究授業コンテンツを提供。
ポイント4
学習のモチベーションを
上げるコンテスト
有識者などからのフィードバックが得られるコンテストでやる気を見出しながらアウトプット学習が可能。
ポイント5
皆様のフィードバックにより
進化するサイト
学習内容や結果を教員からフィードバックいただくことで、サイトの価値とコンテンツ力を向上し、常に学びあるサイトを展開。