コンテスト受賞作品一覧

令和4年度わたしたちのくらしとエネルギー
かべ新聞コンテスト
受賞作品一覧

かべ新聞コンテスト
講評

最終審査委員長 山下宏文

最終審査委員長
山下宏文

課題意識が明確で、その課題に対して筋道だった追究がなされているか
最終審査会では、最終審査に残った作品を一つずつ丁寧に検討して、最優秀賞2点、優秀賞11点、特別賞6点、入賞19点の受賞作品を選びました。
今年度のコンテストは、コロナ禍の影響がまだ強く残っている状況ではありましたが、昨年度より応募数は増えるととともに、作品のレベルも例年に劣ることなく、立派な作品が多く寄せられました。また、今年度よりデジタル版の作品も応募ができるようになり、この形式での作品も最終審査に残りました。ただ、デジタル版の場合は、作成要領がしっかり示されていなかったこともあり、作成し難かったように思います。次年度は、作成要領をしっかり具体化するとともに、GIGAスクールに対応すべくデジタル版の壁新聞の作成をさらに促してゆくことを確認しました。

まず、何よりも大切なことは、作成者の課題意識が明確で、その課題に対して筋道だった追究がなされているかという点です。最優秀賞の「しっかり知って正しく話そうエネルギーのこと」では、「値上げラッシュ」というまさに現在の問題を取り上げ、そこからエネルギー問題を捉えるとともに、地球温暖化への対応も踏まえつつ、地域の取組、技術開発による取組、生活上の取組などさまざま追究がなされています。もうひとつの最優秀賞の「エネルギー変革新聞」では、化石燃料から脱却するにはどうするかという強い課題意識のもと、カーボン・ニュートラル実現に向けてその鍵は「水素エネルギー」であるとして、三つの関連施設を見学して、その結果をまとめています。とても読みやすい紙面で、作成者の思いがしっかり伝わってきました。

その他、具体的な事実や数値に基づいて考えが述べられているか、見学や取材、観察や実験などの実地調査を通して自分の考えをまとめているかといったことも評価の大きなポイントとなりました。ただ数値を示したり見学の結果をまとめたりするだけでなく、そのことを自分はどう考えるのかといったことを述べることが重要ですが、それがしっかりできていたように思います。

また、まさに現在の問題、自分が生活する地域の問題、自分の体験や経験に基づく問題、これまであまり目が向けられなかった問題などに着目した作品がこれまで以上に多くあったことが、今回の最終審査では話題となりました。特別賞の多くはこうした点が高く評価されたものとなっています。

一方で取り上げたデータがやや古いもの、データの出所が不明なもの、全体の構成が整わないものなど、今後さらに改善するとよくなる作品もありましたので、次に期待したいと思います。全体の底上げが進んできていることは確かですので、今後を楽しみにしています。

最優秀賞(経済産業大臣賞)

優秀賞

特別賞

入賞

学校賞

  • 北海道/札幌市立桑園小学校
  • 京都府/長岡京市立長岡第四小学校
  • 香川県/三豊市立下高瀬小学校

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